アキ~ちょっとミーティングタイム1~
アキが目を覚ますと、そこはいつもの部屋だった。ぼうっとした頭でこれまでのことをゆっくりと思い出し羞恥心で体が悶えてしまう。
寝かされていたベッドで悶えていると入り口が開き、リンが入室してきた。
「起きたのね、食事を持ってきたは」
リンの手には湯気の出ているトレーがもたれていた。
リンはアキが食事なのできるだろうか?っと考えていたが取り越し苦労に終わった。
食事を見たアキはいそいそっと席につき、夕食のけんちん汁をおいしそうに飲みだした。
けんちん汁は野菜のやさしい味がアキをほっとさせてくれる。
「リンさんそういえば、夕食はいつもスープ系だけなんですね」
けんちん汁を飲みながら、アキが唐突に話かけてきた。
ほとんどの女性たちが初日のトレーニングの後は打ちひしがれて、食事もままならないことが多いのだが、そんなアキの言葉にリンは拍子抜けさせられてしまう。
「夜はあまり食べると脂肪になるしね、その分朝と昼は多めにしてるのよ」
口元が緩みそうになるよを我慢しながら返答した。
そしてまだ足りないっとばかり、最後の一滴まで飲み干すアキを見て噴出しそうになってしまった。
「さてと今度のことについて話させてもらうはよ」
先ほどの和やかな空気を端に置き、リンは話をきりだした。
「これから今日のトレーニングとエステを週5でうけてもらうは」
アキの表情が一瞬にして曇り、強張るのが見てわかる。
リンのトレーニングはともかく、スズのエステがかなりきつかったのだろう。
「悪いけどこっちも商社だから週休2日をとってるの、だから土日は休ませてもらうわ。もちろん食事の提供や身の回りのことはシフト制でさせてもらうけどね」
アキにとってその休みの2日は心の安らぎになるだろう。
顔は俯き、手を握りしめアキは耳を傾けている。
「その後時期をみてオークションに出品することになるから、しっかりと体を鍛えて頂戴」
打ちひしがれるアキをよそに、空の器を持って退出した。
この後のトレーニングでアキが売れるか、売れないか決まるのだ。
そしてお客の相手で潰れないようにするには、甘い顔などしていられない。
category - 小説アキ
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No title
- No title
スズとリンの対比が面白いですね。
また、アキちゃんが磨かれて商品価値が高まっていくのがとても楽しみです。
それと、モンちゃんの頭痛、、これはもう頭痛を忘れるくらいの痛みを味わうしかないのでしょうか、、ネ。
アキちゃんのように。
また、アキちゃんが磨かれて商品価値が高まっていくのがとても楽しみです。
それと、モンちゃんの頭痛、、これはもう頭痛を忘れるくらいの痛みを味わうしかないのでしょうか、、ネ。
アキちゃんのように。
Re: No title
- Re: No title
スズちゃんはドSでリンさんはそんなにSでない設定にしてるので、こんな感じで書いてみてます。
エロスな痛みなら味わいたいですね~
でも頭痛のときは反応が薄いから相手が楽しくないかも(笑)
エロスな痛みなら味わいたいですね~
でも頭痛のときは反応が薄いから相手が楽しくないかも(笑)
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