アキ~ちょっとミーティング2~
ベラが部屋に入るとスズがすねた子供の顔で一人かりんとうを食べていた。これからアキのこの後についてのミーティングだが、どうやらスズの機嫌はよろしくないらしい。
苦笑いをかみ殺しながら、ベラはスズの横の椅子に座った。
「何?また何かやらかしちゃったの?」
ベラはスズに一応聞いてみたが、スズはかりんとうを乱暴にかじることで応えてきた。
しばらくするとリンが入室してきた。
これがまた盛大に不機嫌な怒りのオーラをまとって。
ベラは苦笑いはもう噛み殺すこともなく、小さなため息と混ぜた。
「スズあれはなんだったのかしら?私が止めてなかったら明らかに商品価値下げてたわよね」
2人の向かいの椅子に座るなりリンはスズに怒りの言葉を浴びせる。
スズは相変わらずすねた子供の顔で口を尖らせながら下を向いている。
「あんなん入れてたら病院送りだったかもしれないはよ!
わかってるの?しかもあの子はアナルバージンなんよ、それをあなたが奪ったらだめでしょ!!」
ベラはリンの説教からスズがしたことを大体汲み取れてきた。
要するにまた暴走してしまったのだろう。
「バージンであることに重きを置くお客だっているのよ、しかも最初があんな…」
どうやらこの説教は長くなりそうだっと思い、ベラがげんなりした。
暴走したのは今回が初めてじゃないのだが、バージンを奪おうとしたのは初めてのはずだ。
たしかにリンが烈火のごとく怒るのも無理はない。
しかし、スズがそこまで理性を失わせるなんてアキのことをかなり気にっているのだろう。
まだ続いている説教を尻目にベラは3人分のコーヒーを入れるべく席を立った。
コーヒーが入り部屋にいい香りがするころには説教が終わっていることだろう。
今日はお茶請けにマドレーヌも焼いてきたのだ。
これでスズの機嫌もよくなるだろう。
そんなことを画策しながら、ベラはコーヒーメーカーのスイッチを入れた。
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category - 小説アキ
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