アキ~羞恥の身体検査11~
老人がもう一度ボタンを押すと先ほどとは違うほうの扉が開いた。アキは嫌な感じがしてしかたなかった。
こんな簡単な身体検査で終わるはずなどなかったのだ
あの双子に洗われたところを考えると恐ろしくて身が縮まった。
「ほら早く立ちなさい、老先生をお待たせしないの」
女性の叱咤され、身を縮めながらその扉に入っていった。
中は先ほどの検査室とはまったく違った。
壁は黒い壁紙に赤のX字の磔台のがついている。
部屋の真ん中には革張りの鞍馬があり、そのどちらにも先ほど付けられた手枷、足枷がついていた。
「ひっ」
アキはその異様な雰囲気に押され、入り口から動けなくなってしまった。
「ほら早く入りなさい」
女性の怒号が飛ぶが、恐怖で足がすくんでしまい動かないのだ。
女性は小さくため息をつくと携帯電話で何かをつげると、程なくして恰幅のよい男性が2人入ってきてアキを引きずるようにして部屋に入れた。
「あなたが言う通りにしていたら、無駄に恥ずかしい思いをしなくてすんだのよ」
そういうと女性はアキ服をすべて剥いだ。
「あぁ嫌ぁ」
女性ではなく、男性の前で肌をさらすのはさすがに羞恥心がわいてくる。
しかしそんなことを感じてる間もなく2人の男性によってアキは磔台に固定されてしまった。
「さぁ始めるかの」
老先生はそういうと小型の機械をいくつかガチャガチャ言わせながら手にもちアキに近づいていった。
category - 小説アキ
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