アキ~プロローグ2~
「そんなことどうでもよくなるは、なかなか綺麗な体をしているはね」私の質問は返ってこず、上から下まで見られる不躾な視線に居心地の悪さを感じた。
「いったいどういうことなんですか?私は待ち合わせしていたんです。帰してください!まだ待っているかもしれない。」
そうだ、まだ彼が待っているかもしれない。こんな寒い12月の夜に。
「ふふ、待ってなんかないはよあんなホスト」
「え?」
「あんなホスト信じて、健気ね、二人で夜逃げしようとしてたらしいはね?
12時にヤドリギの下で待ち合わせしてロマンチックね」
「なんで?なんで知ってるの?」
混乱が止まらない彼と私しか知らないはずなのに。この女性はすべてを知っている。
「聞いたのよあなたの彼にね、ろくでもない男にひっかかったものね」
「嘘よ、嘘!彼はどこ?あなたたちが彼になにかしたのね」
彼が危ないかもしれない。彼がこの人たちに捕まっているかも…
そう思うといてもたってもいられなかった。
私は唯一あるドアに走っていた。
扉を開くと私をさらった男たちがたっていた。
「あぁ…」
体を強張らせていると両腕をもたれまた部屋に引きずられるようにつれていかれた。
「落ち着きなさいよ、、三島アキさん」
男たちにしっかりと拘束されている私に女性は恐ろしいことを告げた。
「これから10年間ここで奉仕するのと、内臓抜かれるのとどっちがいいかしら?」
category - 小説アキ
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