アキ~プロローグfin~
アキは宛がわれたベッドと机、椅子しかない白一色に部屋でただ一人震えていた。突きつけられた現実にただ打ちひしがれるしかなかった。
アキはその後多くの書類にサインをさせられた。
ほとんど内容は覚えていなかったが、1文だけがどうしても頭から離れなかった。
『乙は甲のどのような要望にも従い、それを必ず実行すること』
どのような要望でも従わないといけないのだ、一体どんなことをさせられるのだろうか?
ベッドに腰掛、体を抱え込み自分の震えをどうにかとめようとするが、今後のことを考えるとどうしても止まらない。
そして最後の女性の言葉だけがアキの希望になった。
「これであなたは我が社の商品よ、
安心して10年後には借金もない綺麗な体で外の世界に出してあげるは」
category - 小説アキ
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