アキ~羞恥の身体検査15~
「…はぁ!!がほぁぐはぁ、ぁぐはぁ」アキは盛大にむせて目を覚ました。老先生が高圧シャワーをアキの顔に水をかけたからだ。
「ほぉほぉほぉ、起きましたかの?」
そういってまたニコニコと笑っている老先生は、もうアキは恐ろしくてしかたがない。
「まぁまずは体を綺麗にしてあげなきゃいかんじゃろうの、そんなベタベタじゃあ検査もしにくい。
おーいシャワーの温度上げてくれ」
その言葉でアキは自分の体の状態にやっと気づいた。汗でベタベタしているんは下半身があまりにも濡れすぎている。
「ほんにもう、アキさんはしかたのない人じゃの、こんな歳にもなってお漏らしなんぞしてくれおって」
アキはその言葉にあんまりの情けなさに顔が熱くなってくる。
見られたのだ、老先生や女性だけではなく、二人の男性にも。
さきほどの女性の言葉が木霊する。
「あなたが言う通りにしていたら、無駄に恥ずかしい思いをしなくてすんだのよ」
成人女性が決してしない粗相をするところを…
老先生に温かいシャワーで下半身を流してもらいながら、じわっとでてきた涙は止めることができなかった。
「ほれほれ、泣くでないよ、綺麗にしてあげるからの。
それに、こんなこなところで泣かれては、先が思いやられるよ」
優しくあやす様な老先生の言葉が、アキに現実を告げた。
検査はまだ終わってないのだ、更なるひどい検査が待っている。
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