アキ~アキのエステ3~
女性はそのよくわからない器具を片付けると、アキを出迎えた。「朝はどうも、これからエステをさせてもらうわね」
小首をかしげてゆるいパーマのかかった長い髪を揺らしながら女性は挨拶をした。
「えっとスズさんっておっしゃるのですか?よろしくおねがいします」
「ええ、すずらんっていうは、みんなはスズってよんでるの」
リンやベラと比べるととても威圧感のないスズの様子にアキは少し安堵した。
「じゃあお願いするはね、あんまり無茶しないでよ!」
リンはそう告げると部屋を出ていった。
リンの言葉の意味を後ほどアキは嫌というほどわかることになった。
「じゃあ始めましょうか?ここの椅子に座ってくれる?」
そういうとスズは車椅子をもってきた。その車椅子には手枷と足枷がついている。
アキは先ほどの安堵が一遍して恐怖に変わった。
「ほら、早く座ってちょうだい。エステが始められないは」
柔らかな笑顔を壊さないスズがなおさら恐ろしく見える。
もしここで反抗すれば何をされるかしれなく、アキはただ従うしかなかった。
「そうそう、そうやって言うこと聞いていてくれたら何もひどいことなんてしないんだからね?」
そんなことを軽く言いつつ、手枷と足枷をかける。
アキは身動きがとれなくなり、ただひたすら体を強張らせるしかなかった。
「さてと、それじゃあサウナルームに移動しようかしら」
その言葉をきいてアキは疑問に思った。
「サウナなら私嫌いじゃないです。どうして拘束したんですか?普通に入れます」
拘束されるだけで恐怖を感じるもので、できれば拘束を解いてほしくアキは進言してみた。
その後の返答がアキをより強い恐怖を与えることになった。
「あまりにきつくて暴れる子もいるのよ、だから念のためよ、我慢して頂戴」
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